宅建の勉強は何から始める?順番と科目別の勉強法|権利関係10点の実例つき
最初の1冊は一問一答、参考書は問題を解いたあとに開く。高卒・法律知識ゼロから約4ヶ月で合格した勉強の順番と、権利関係・法令上の制限・税その他それぞれの進め方、本番で点を落とさないコツまでを1本にまとめました。
宅建の勉強を始めようとして、「参考書から読む?問題集から?」「科目はどこから手をつければいい?」と手が止まっている方も多いのでは?
私は高卒・法律知識ゼロから約4ヶ月の勉強で、39点で一発合格しました。この記事では、そのとき実際にやった勉強の順番、どの科目にも効いた共通のコツ、権利関係・法令上の制限・税その他の科目ごとの進め方を、順番どおりに並べています。
結論:一問一答→問題集→参考書の順で始め、科目ごとに力の入れ方を変える
宅建の勉強は、「一問一答で入る → 問題を解いてから参考書で確かめる」の順番で始めるのが近道でした。そのうえで、科目ごとに「どこまで取りに行くか」を決めて力の入れ方を変えます。
一問一答で入る
◯×の2択で、知っている・知らないをはっきりさせる
解いてから参考書
わからなかった所だけ、参考書でピンポイントに確認
4肢択一へ
基本が◯×で判断できたら、本番形式で実戦力をつける
科目ごとの目標と、私の本試験の結果は次のとおりです。

| 科目 | 問題数 | 目標・結果 | 攻め方 |
|---|---|---|---|
| 権利関係 | 14問 | 本番10点 | 捨てずに拾う |
| 宅建業法 | 20問 | 本番16点 | 最大の得点源 |
| 法令上の制限 | 8問 | 本番6点 | 直前期に数字を暗記 |
| 税その他 | 8問 | 本番7点 | 深追いしない |
実際に使って感じたのは、満点・高得点を狙う講座ではないということです。仮に合格点が35点なら、別の通信講座で半年みっちり勉強して45点で合格しても、スタディングでスキマ時間を活用した3ヶ月で40点で合格しても、手に入る資格は同じです。同じ合格なら、かけた時間が短いほうがコスパがいい——そういう意味で非常にコスパの良い講座です。
何から始める?最初の1冊は一問一答式の問題集
問題集には一問一答式・4肢択一式・年度別過去問などたくさんの種類があり、ここで迷う人が多いです。初心者が最初に手をつけるなら、一問一答式です。
4肢択一は「なんとなく正解」できてしまう
「本番は4択なんだから、最初から4肢択一で」と考えがちですが、4肢択一は全部の選択肢を理解していなくても、消去法で当たってしまうのが落とし穴です。
北岳が2番目だと知らなくても、明らかに違う選択肢を消していけば正解できてしまいますよね。
消去法で当たると、知識があいまいなまま「わかった」と勘違いします。一問一答は1問で1つの知識しか問わないので、知っているか・知らないかがはっきり出ます。
面接にたとえると、一問一答は「個別面接」、4肢択一は「4人の集団面接」です。4人を同時に見ると1人目の話を忘れがちなように、4択では1つの選択肢に25%の力しか注げません。最初は1人ずつ向き合うほうが、知識が固まります。
クイズ感覚で続けやすく、個数問題の土台にもなる
一問一答は1問が短く、答えも◯か×か。始めたばかりで用語に慣れていない時期でも、テンポよく進められます。
私は仕事と育児で、まとまった勉強時間がほとんど取れませんでした。それでも続いたのは、スキマ時間に一問一答をポチポチ進められたからです。スタディングの一問一答形式「スマート問題集」なら、信号待ちの数分でも積み上げられました。
もう一つの理由が個数問題です。「正しいものはいくつあるか」を答える形式で、消去法が使えません。個数問題は、いわば一問一答が4つ集まったものです。
宅建業法の個数問題は、例年4〜5問程度でした。早いうちから一問一答で1つずつ判断する力をつけておくと、ここで差がつきます。
ただし一問一答は基本論点が中心で、登場人物や例外が絡む複雑な問題は再現しにくい形式です。基本論点を◯×で迷わず判断できるようになったら、4肢択一の比重を少しずつ上げていくのが切り替えの目安です。
個数問題は、2026年10月18日の本試験でも10問出ました。組合せ問題の5問と合わせると、50問の3割が「1肢ずつ正誤を決めないと解けない」問題です。スマート問題集で◯×の正答率を単元ごとに9割まで上げてから4択、最後に過去問、という回し方は一問一答を極める記事に書いています。
勉強の順番は「問題集→参考書」|逆順勉強法の2ステップ
一問一答を手にしたら、次は回し方です。私は先に問題を解いて、わからなかった所だけ参考書で確かめる順番で進めていました。いつもと順番が逆なので、私は「逆順勉強法」と呼んでいます。
参考書から読むと遠回りになる理由
参考書から入ると、何が重要かわからないまま、なんとなく読むことになります。野球でいえば、相手投手が変化球を得意としているのに、ストレート打ちの練習ばかりしているようなものです。
試合(=出題)を先に見るからこそ、「なら参考書のここを覚えればいい」と狙いを定めて練習できます。私も最初は参考書から入って「読んでいるのに点が伸びない」と挫折しかけましたが、順番を逆にしてから勉強が前に進むようになりました。
やり方は2ステップだけ
問題を解く
解けなくてOK。わからない部分を見つけるのが目的
参考書で確認
わからなかった部分だけを、狙い撃ちで読む
最初はほとんど解けません。予備知識ゼロなので当然です。ここでの目的は正解することではなく、「この数字があやしい」と自分の穴を見つけることです。
参考書は最初から最後まで読む必要はありません。スマホを買ったとき、取扱説明書を熟読せずに「とりあえず触る→わからない所だけ調べる」で覚えたのと同じ流れです。
私はこの2ステップを、スタディングのスマート問題集で回していました。問題→解説→講義がスマホの中でつながっているので、「わからない→参考書のどこに書いてあるか探す」手間がありませんでした。
どの科目にも効いた共通の勉強のコツ
順番が決まったら、毎日の勉強に混ぜていたコツです。全部を一度にやる必要はなく、合うものだけ取り入れてください。
耳学:講義を音声で聞く
宅建の講義は音声だけでも十分インプットになります。通勤・家事・寝る前など手がふさがっている時間が、そのまま勉強時間に変わります。
机に向かう時間が取れない日でも「今日もゼロじゃない」と積み重ねられたことが、約4ヶ月で39点まで届いた大きな要因です。
耳学のやり方の手順と、耳だけで覚えやすい科目・向かない科目は耳学の記事に、スキマ時間の組み立て方は社会人の勉強スケジュールにまとめています。
イナズマ式:講義を見たらすぐ問題を解く
講義を1つ見たら、間を置かずにその範囲の問題を解きます。「見る→解く」を繰り返すリズムがイナズマの形に見えることから、こう呼ばれています。講義を見るだけで終わらせないのが、点が伸びる人の共通点です。
薄く何周もする(バウムクーヘン勉強法)
1回で完璧に理解しようとすると挫折します。バウムクーヘンが薄い生地を何層も重ねて年輪になるように、薄い理解を何周も重ねて精度を上げるのが私のやり方でした。
- インプット:テキストは「ふーん」くらいの理解で先へ進む
- アウトプット:4つの選択肢のうち「1つだけ」理解できれば合格
1周を薄くするから、通勤や休憩のスキマ時間でも回せます。何周目に何を解くかの管理は、スタディングのAI問題復習に任せていました。前回間違えた問題を忘れかけたタイミングで出し直してくれるので、自分で復習の予定を立てずに済みました。
1〜2周で「効かない」と判断すると伸びません。AI機能の中身と、使って困った点はスタディングのデメリットの記事に書いています。
似たものは表に並べて比較で覚える
似た数字・似た制度は、バラバラに覚えると混ざります。1つの表に横並びにすると違いが一目で分かり、問題を解くときも「表と問題文を見比べる間違い探し」に変わります。具体例は、次の権利関係と法令上の制限で紹介します。
権利関係:捨てずに10点を狙う
権利関係は14問。受験生の間では「半分の7点取れればOK」と半ば捨て科目扱いされていますが、みんなが捨てる科目だからこそ、拾えば差がつきます。法律知識ゼロだった私も、本試験で14点中10点取れました。
点を取るためにやったのは、次の5つです。

| やり方 | 中身 |
|---|---|
| ① 用語を言い換える | 悪意→知っている、心裡留保→冗談 |
| ② 自分ごとにする | 後見人=自分、被後見人=母親 |
| ③ 関係図を書く | 人は丸、売買は矢印、登記は◎ |
| ④ 図解を丸暗記する | 借地借家法などの数字 |
| ⑤ 1回で理解しない | 薄く何周もする |
本試験と同じ言い回しの問題文を言い換えた例、登場人物4人の関係図、先に固める分野の順番まで、宅建の権利関係の勉強法にまとめています。
④で丸暗記した図は、本試験39回分から、くり返し出ている23テーマを選んで1枚ずつ描き直しました。権利関係の図解PDFとして、登録なしでダウンロードできます。
宅建業法・法令上の制限・税その他:覚えた分が点になる3科目
この3科目は、権利関係のような理解の壁が少なく、覚えれば点になる科目です。
宅建業法は最大の得点源
業法は50問中20問を占めます。私は権利関係を10点でよしとして、業法で20問中16点を取り、法令上の制限・税その他と合わせて39点に届きました。過去問の回し方や頻出テーマは宅建業法の勉強法に分けて書いています。
業法の引っかけは、2週間と1週間、5%と10%のような「似た数字の取りちがえ」がほとんどです。取りちがえやすい数字を同じ表に並べた宅建業法の図解PDFも、19テーマ分を無料で配っています。
法令上の制限は「直前期にまとめて暗記」
法令上の制限(都市計画法・建築基準法・国土利用計画法・農地法など)で問われるのは、「何㎡以上か」「何日以内か」といった数字とルールです。理由を追うと沼にはまるので、「そういうルール」と割り切って覚えます。
数字は忘れやすいので、暗記の山場は直前期に持ってくるのがコツです。基礎期に一度ざっと1周し、本格的な暗記は直前期に集中させます。

| テーマ | 覚える軸 | 対策 |
|---|---|---|
| 開発許可 | 面積の基準 | 区域ごとに表で比較 |
| 用途地域 | どの用途がどこに | 建てられる/られないを整理 |
| 建蔽率・容積率 | 計算の仕方 | 手を動かして慣れる |
| 農地法 | 3条・4条・5条 | 「誰が・何のために」で区別 |
| 国土利用計画法 | 届出の要否・期間 | 事後届出のパターンを暗記 |
定番の農地法は、「3条=農地のまま売買・貸借/4条=自分の農地を転用/5条=買って転用」と一言で言い換えると、番号を取り違えなくなります。
数字を表にまとめたものは、法令上の制限の図解PDF(無料)で配布しています。
ラスト1ヶ月の過ごし方は直前期ラスト1ヶ月の勉強法、時期ごとの全体の流れは開始から本試験までの勉強の流れで確認できます。
税その他は深追いしない
税その他は範囲が広いわりに8問です。不動産取得税・固定資産税・登録免許税などは頻出の基本論点に絞り、細かい例外は力を抜きます。満点ではなく6点を安定させる意識で十分です。
くり返し出る数字だけを集めた税・その他の図解PDF(無料)もあります。
この「5問免除」の対象は、統計・土地建物・住宅金融支援機構・景表法などです。統計などは直前期に最新の傾向をサラッと押さえる程度で足ります。制度の詳細は5問免除の記事へ。
免除のない方にとって、問48の統計は範囲が狭いわりに確実に1点になる問題です。正解の選択肢は、ほぼ毎年、建築着工統計・地価公示・土地白書・法人企業統計・宅建業者数の5つから出ます。覚えるのは「増えたか減ったか」が中心で、勉強は8月以降で間に合います。見る資料と引っかけの形は統計の記事にまとめました。
本番で点に変える2つのコツ
覚えた知識を試験本番で得点にするためのコツです。
合格点主義:満点を狙わない
宅建は満点を取る試験ではなく、合格点(例年30点台前半)を超える試験です。全分野を完璧にしようとすると時間が足りません。難問は潔く捨て、取れる問題を確実に取ることに集中します。私が権利関係10点・業法16点で39点に届いたのも、この考え方でした。
ワンブースト:確信したら残りの選択肢を読まない
「正しいものはどれか」の問題で、選択肢1を読んだ時点で正解を確信できたら、2〜4は読まずに次へ進む時短テクです。宅建講師の棚田行政書士さんが紹介している方法で、読む時間の節約と引っかけの回避の両方に効きます。
使いどころには条件があります。業法から解き始める、短い選択肢から読む、マークはまとめて塗る、といったほかの解き方と合わせて、本番の時短テクニック5つの記事で使い方と注意点を書きました。どれも模試で一度試してから本番に持ち込んでください。
この勉強法の注意点
便利なやり方ばかりではないので、つまずきやすい点もまとめておきます。
- 逆順勉強法は最初ほとんど解けない。正答率を気にすると心が折れるので、「穴を見つける作業」と割り切る
- 参考書で「あれもこれも」と読み込みすぎると、結局ムダ読みに戻る
- 一問一答だけでは応用力が足りない。基本が固まったら4肢択一へ
- 図解の丸暗記だけでは応用問題を取りこぼす。自分ごと化・周回とセットで使う
- 統計や税制は改正がある。古い教材の数字で覚えると本番で外す
- ワンブーストなど本番のテクは、ぶっつけ本番にせず模試で試してから
宅建の勉強の順番・勉強法に関するよくある質問(FAQ)
本当に解けない状態から問題を解いていいんですか?
はい。逆順勉強法の目的は「正解」ではなく「わからない部分を見つける」ことです。解けないほど埋めるべき穴がはっきりするので、むしろ好都合です。
一問一答だけで合格できますか?
一問一答だけでは応用力が足りないので難しいです。学習初期に一問一答で土台を作り、基本論点を迷わず判断できるようになったら4肢択一の比重を上げていきます。
権利関係は捨てない方がいいですか?
いきなり捨てるのはもったいないです。全受験生が苦手にする科目なので、少し得点できるだけで差がつきます。高卒・法律知識ゼロだった私も、自分ごと化と図解の暗記で本番10点でした。
独学でもこの勉強法はできますか?
できます。逆順勉強法・一問一答・表で比較・合格点主義は教材を問いません。ただ独学だと「わからない部分をどの参考書で調べるか」で時間をロスしがちで、AI問題復習のように復習を自動で管理する機能も使えません。私はスタディング宅建士講座を主軸に回しました。
まとめ:順番を決めて、科目ごとに取りに行く点数を決める
- 何から始める?→ 一問一答式の問題集
- 順番は「問題を解く → わからない所だけ参考書」。基本が固まったら4肢択一へ
- 共通のコツは、耳学・イナズマ式・薄く何周も・表で比較
- 権利関係は捨てずに10点、業法は最大の得点源、法令・税は直前期に暗記
- 本番は合格点主義。満点を狙わない
私は高卒・法律知識ゼロからこの順番で進めて、約4ヶ月・39点で一発合格できました。まずは今日、手元の一問一答を1問解くところから始めてみてください。
「解く→わからない所を確認」をスマホ1台で回せるか、無料お試しで一度触ってから決めると安心です。
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