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宅建ひつじ スタディング × 宅建 × 39点一発合格
勉強法 2026年10月20日

【捨てずに10点】宅建の権利関係の勉強法|用語の言い換え・自分ごと・関係図

悪意は「知っている」、心裡留保は「冗談」。権利関係は、問題文をふだんの言葉に直して、自分の家族の話に置き換え、登場人物を図にするだけで読めるようになります。14問中10点を取った5つのやり方と、先に固める分野の順番を並べました。

「権利関係は難しいので、半分の7点取れればOK」。受験生の間にはそんな風潮がありますが、これはもったいないです。多くの方が権利関係を捨てるのであれば、こちらはありがたく拾っていきましょう。

私は受験生だった当時、権利関係で14点中10点を取ることができました。高卒・法律知識ゼロからのスタートで、最後まで得意科目にはなれなかった私でも、です。この記事では、そのとき実践した勉強方法を、本試験と同じ言い回しの例題や図つきで紹介します。

迷えるこひつじ
迷えるこひつじ
条文みたいな言い回しと登場人物の多さで、問題文を読むだけで混乱します…。
ひつじ
ひつじ
お気持ち、よく分かります。権利関係は「読める形に直す」だけで、半分は解けたようなものなんです。そのやり方を順番に見ていきましょう。

結論:権利関係は捨てずに「14問中10点」を狙う

権利関係は全50問のうち14問。目標は14問中10点です。点を取るためにやったことは、次の5つです。

表:やり方・つぶせるもの
やり方つぶせるもの
① 難しい用語を言い換える用語の難しさ
② 自分ごととして考える他人事でイメージできない
③ 関係図を書く長い問題文・多い登場人物
④ 制度の図解を丸暗記する借地借家法などの数字
⑤ 1回で理解しようとしない挫折
ポイント とっつきにくい理由は、用語が難しい・問題文が長い・登場人物が多いの3つです。

①〜③のやり方は、この3つを1つずつつぶすためのものです。

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権利関係14問の中身と、先に固める分野

権利関係の14問は、毎年だいたい次のように分かれています。

表:分野・問題数・10点の目安
分野問題数10点の目安
民法10問6点
借地借家法2問2点
区分所有法1問1点
不動産登記法1問1点

ねらい目は、民法以外の4問です。借地借家法・区分所有法・不動産登記法は毎年必ず出て、聞かれることも「期間」「割合」「誰が申請するか」と決まっています。ここは覚えた分がそのまま点になるので、4問とも取りにいきます。

そのうえで民法の10問から6点。民法は範囲が広いので、全部を追いかけず、よく出る分野から固めます。

よく出る分野(平成元年〜令和7年の39回で調べた目安) 借家・賃貸借・借地はほぼ毎回出ています。

不動産登記法・区分所有法もほぼ毎回。民法では、意思表示・債務不履行と解除・抵当権・相続・代理・時効が3回に2回以上出ています。

逆に、根抵当権や債権者代位のように数回しか出ていない分野は、覚える手間に見合いません。最初は「よく出る分野だけで6点」を目標にすれば十分です。

ひつじ
ひつじ
私は抵当権と相続の細かい論点が最後まで苦手でした。全部の分野を得意にしなくても、10点には届きます。

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権利関係で点を取る5つのやり方

ここからが本題です。5つとも、法律知識ゼロだった私が実際にやっていたことです。

① 難しい用語は、ふだんの言葉に言い換える

権利関係には、日常とは意味がちがう法律用語がたくさん出てきます。いちばん有名なのが「悪意」。ふつうは「悪い心」ですが、法律では「知っている」という意味です。

問題文を読むときは、頭の中で次のように言い換えてから考えます。

表:法律用語・言い換え
法律用語言い換え
悪意知っている
心裡留保冗談(本心ではないことを言う)
虚偽表示相手と口裏を合わせたウソの契約
追認あとから「それでOK」と認める
催告「早くして」とせかす
対抗できる主張できる

実際に、本試験と同じ言い回しの問題文を言い換えてみます。

心裡留保の問題文を言い換える前と後。真意ではない→冗談、表意者→言った本人、知ることができた→気づけたはず、善意→知らなかった、対抗できない→主張できない
上が本試験の言い回し、下が言い換えたあと
ひつじ
ひつじ
ほら、同じ問題なのにこんなに読みやすくなりました。「冗談で売ると言った」「知らずに買ったCは守られる」と分かれば、答えもすぐ出ますよ。

言い換えるだけで、問題文が「法律の文章」から「ふつうの出来事」に変わります。最初は自分用の言い換えメモを作り、慣れてきたら頭の中だけで変換できるようになります。

② 自分ごととして考える

権利関係が難しく感じるもう1つの理由は、問題の中の出来事が他人事のまま入ってくることです。問題を「AさんとBさんの話」ではなく、自分の状況に置き換えると、急に見え方が変わります。

借地借家法なら、今住んでいる家で考えます。大家さんから急に「出て行って」と言われたら、従わないといけない?家賃の値上げの通知が来たら、断れる?

成年後見なら、自分が、年を取った母親の成年後見人になったところをイメージします。

表:問題文の言葉・自分ごとにすると
問題文の言葉自分ごとにすると
成年後見人自分
成年被後見人年を取った母親

そのうえで、「母親が何かをするには、自分の許可がいる?」「母親が勝手に高級な宝石を買ってきたら、どうなる?」と考えてみます。答えは、宝石の契約は取り消せる。しかも成年被後見人の場合、たとえ自分が「買っていいよ」と同意していても取り消せます。ただし、食料品や日用品の買い物は取り消せません。自分と母親の話にすると、「毎日の買い物まで取り消されたら、お店も母親も困るよね」と、ルールの理由まで腹落ちします。

相続なら、「もし今、父親が5,000万円を残して亡くなったら、誰がいくらもらえる?」と考えます。相続人が母親・自分・弟の3人なら、母親が半分の2,500万円、自分と弟が残りを分けて1,250万円ずつです。

ひつじ
ひつじ
賃貸に住んでいる方は、自分の賃貸借契約書を見てみるのもおもしろいですよ。更新や解約のところに、テキストで習ったルールがそのまま書いてあったりします。

感情を乗せて考えると、知識がバラバラの暗記ではなく「ひとつの話」としてまとまり、次に解くときに「あのパターンだ」と思い出せます。

③ 登場人物が出てきたら、関係図を書く

権利関係の問題は、用語が難しく、問題文が長いうえに、登場人物も多いのが特徴です。「売主のA、買主のB、二重に買ったC、Cから転売を受けたD」のように、3人、4人と出てきます。たとえば、こんな問題です。

例題(二重譲渡) Aは自分の甲土地をBに売ったが、Bへの所有権移転登記はしていなかった。その後、AはCにも甲土地を売り、Cは所有権移転登記をした。Cは、AがすでにBに売っていたことを知っていた。さらにCは甲土地をDに転売し、Dも所有権移転登記をした。
BはDに対して、甲土地は自分のものだと主張できるか。

頭の中だけで読むと、誰が誰に売って、誰が登記をしているのか、すぐに分からなくなります。問題用紙の余白に、次のような図を書きます。

二重譲渡の関係図。AからBへ売買(登記なし)、AからCへ売買(登記あり・Cは知っていた)、CからDへ転売(登記あり)
余白に書く関係図の例。人は丸、売買は矢印、登記は◎で書く

図にすると、「BとCは同じ土地を買った者どうし」「先に登記をしたのはC」と一目で分かります。Cは「知っていた(悪意)」ですが、ただ知っていただけなら、先に登記をした人が勝ちます。Cから買って登記をしたDにも、Bは主張できません。答えは「主張できない」です。

ひつじ
ひつじ
図は丁寧に書かなくて大丈夫です。人を丸、売買を矢印、登記を◎、「知っていた」はメモ。これだけ決めておくと、どの問題でも同じ書き方で整理できますよ。

④ 制度の図解を丸暗記する

権利関係は基本的に丸暗記が通用しませんが、例外がテキストの制度の図解です。私も最初は「あの図解があれば解けるのに」→解説で確認、を繰り返していました。あるとき「いっそ図解ごと覚えた方が早い」と気づいて暗記を始めたところ、点数が安定しました。

例題(定期借地権) 居住用建物の所有を目的とする場合に、借地権の存続期間を20年とし、かつ契約の更新請求をしない旨を定めても、これらの定めは無効となる。──これは正しい?

答えは「正しい」。この短さでは借りる側が不利になるので、借地借家法で認められていません。図解が頭にあれば「一般定期借地権は50年以上」「居住用でこの短さはダメ」と、図解と問題文を見比べるだけで答えが出ます。

覚えるときは、テキストの図解をそのまま覚えないのがコツです。

  • 「なし」の欄など、削れるところは線を引いて消す
  • 長い文言は最大限短くする

私は要点だけに削った表を覚えていましたが、それで解けない問題はありませんでした。その表を描き直したPDFを権利関係の図解PDF(無料)で配布しています。

⑤ 1回で理解しようとしない

権利関係は1〜2回で理解できる科目ではありません。「短期間で理解する科目」ではなく「長期間で精度を上げていく科目」と捉えて、講義と問題を「薄く何周も」回すのがいちばん効いた科目です。1周目は3割わかれば十分。2周目、3周目で少しずつ「わかる」が増えていきます。

ひつじ
ひつじ
私も最初は「1周で覚えなきゃ」と気負って挫折しかけました…。肩の力を抜いて何周もする方が、結果的に早く定着しますよ。

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権利関係の勉強で気をつけたいこと

注意 時間をかけすぎない・判例を追いすぎない・最後の1文を読む、の3つです。
  • 時間:権利関係は50問中14問なので、宅建業法(20問)より先に手を広げると全体が間に合わなくなります
  • 判例:細かい理屈までは追わず、「どっちが勝つか」「取り消せるか」の結論を言えれば、多くの問題は解けます
  • 最後の1文:「正しいもの」か「誤っているもの」か、「いくつあるか」かで答えが逆になります

2026年の本試験では、権利関係にも個数問題(問7・代理)と組合せ問題(問6・売買と賃貸借)が1問ずつ出ました。1つひとつの記述に「◯か×か」を言い切れる力が、権利関係でも求められています。個数問題への備えは一問一答を極める勉強法にまとめています。

ひつじ
ひつじ
私も抵当権の問題を立て続けに間違えた夜、「自分には法律の頭がないんだ」と本気で落ち込みました。1週間ほどスマホを開く気にもなれませんでしたが、捨てずに戻ってきてよかったと思っています。

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権利関係の勉強法に関するよくある質問

権利関係は捨ててもいいですか?

おすすめしません。14問を全部捨てると、残り36問で合格点を取る必要があり、かなり苦しくなります。借地借家法・区分所有法・不動産登記法の4問だけでも、覚えればほぼ確実に取れます。

権利関係は何から勉強すればいいですか?

借地借家法から始めるのがおすすめです。「住んでいる家」「借りている部屋」と自分ごとにしやすく、数字を覚えれば点になります。そのあと、意思表示・代理など民法のよく出る分野に進みます。

法律の用語がまったく分かりません。大丈夫ですか?

大丈夫です。私も高卒・法律知識ゼロからのスタートでした。最初は自分用の言い換えメモを作り、問題を解くたびに書き足していけば、だんだん頭の中だけで変換できるようになります。

図解PDFだけで権利関係は解けますか?

数字や制度を比べる問題は、図解の暗記でかなり解けます。ただ、事例問題の読み取りは図解だけでは足りないので、言い換えと関係図を組み合わせてください。図解は権利関係の図解PDF(無料)で配っています。

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まとめ:権利関係は「読める形に直す」だけで点が取れる

権利関係は、用語・長さ・登場人物の3つで読みにくく見えているだけです。読める形に直せば、法律知識ゼロからでも10点は狙えます。

  • 14問中10点が目安。借地借家法・区分所有法・不動産登記法の4問は落とさない
  • 用語を言い換える:悪意→知っている、心裡留保→冗談、対抗できる→主張できる
  • 自分ごとにする:後見人=自分、被後見人=母親のように、家族の話に置き換える
  • 関係図を書く:人は丸、売買は矢印、登記は◎
  • 図解を覚えて、何周もする:1回で理解しようとしない

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