宅建の耳学(みみがく)のやり方|通勤と家事の時間を講義にあてて平日3〜4時間をつくる
机に向かう時間がない社会人の勉強時間は、耳でつくれます。電車の往復と家事の時間に講義を1.5倍速で聞き続けた方法と、耳だけで覚えやすい科目・向かない科目、イヤホンの選び方をまとめました。
仕事と家事で、机に座って勉強できるのは夜の1〜2時間だけ。それで宅建に間に合うのか不安な方も多いのでは?
私は仕事と育児の合間に勉強して、39点で一発合格しました。平日に3〜4時間の勉強時間をつくれたのは、机の前ではなく、電車と台所で講義を「聞いて」いたからです。この記事では、その耳学(みみがく)の進め方をまとめています。
先に答え:耳学は「机の外の時間」を講義にあてる勉強法
耳学は、講義を音声だけで聞いて勉強する方法です。画面を見なくていいので、歩いているとき・電車で立っているとき・料理や洗い物をしているときも勉強時間になります。
私の1日のうち、耳学にあてていた時間はこのあたりです。

| 場面 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 通勤の電車 | 講義を1.5倍速で聞く | 毎日必ずある |
| 家事の最中 | 講義を流す | 耳は空く |
| 帰宅後の机 | 問題を解く | 目と手を使う |
ポイントは、机の時間は問題を解くことに使い、講義は机の外で聞くという分け方です。講義を机で見ていると、それだけで夜の勉強時間が終わってしまいます。
平日の勉強は3〜4時間、休日は5〜6時間。平日は「通勤中の耳学+帰宅後のスマホ学習」の組み合わせでした。
なぜ耳だけで覚えられるのか
「聞き流しで覚えられるなら苦労しない」と思いますよね。私も最初は半信半疑でした。
実際にやってみて分かったのは、場所と一緒に覚えているということです。問題を解いているときに「あの論点は、いつもの駅で聞いたやつだ」と、聞いた場所ごと思い出せました。
耳学が効くのは「2回目以降」
耳学がいちばん効くのは、一度見た講義をもう一度聞くときです。1回目で図と流れをつかんでいれば、2回目は音声だけでも頭の中で図が浮かびます。
「初めての論点を理解する場」ではない、と考えておくと、聞き流しになりにくくなります。
スタディングはもともと「聞く講座」から始まっている
スタディングを運営するKIYOラーニングは、2008年に通勤時間で勉強する音声講座「通勤講座」として始まった会社です(公式サイトの会社紹介より)。
いまの宅建士講座でも、基本講座は「ビデオ・音声」と書かれていて、1本あたり5分〜と短く区切られています。電車の1駅区間や、お湯が沸くまでの時間で1本聞き終わる長さなので、耳学とは相性がいいです。
講座の中身や1本の長さは冊子とカリキュラムの記事で詳しく書いています。
\ 1本5分〜の講義でスキマ時間を勉強に /
スタディング宅建士講座の公式サイトを見る耳学のやり方:4つの手順
講義を見たらすぐ問題を解く、という私の勉強の流れに耳学を組み込むと、こうなります。
1回目は画面で見る
図や表が出る講義は、最初だけ画面を見て形をつかむ
すぐ問題を解く
講義の直後に一問一答で、聞いた内容を確かめる
2回目からは耳で
通勤・家事の時間に1.5倍速で聞き直す
4つめの手順は、問題で間違えた論点の講義だけ選んで聞き直すことです。全講義を順番に聞くより、間違えたところに戻るほうが、同じ時間でも点に結びつきます。
速さは1.5倍から
私は通勤中は1.5倍速、机で復習するときは等速、と使い分けていました。スタディングの講義は0.5〜3倍速まで変えられます。
速すぎて内容が追えなくなったら、それは聞き流しになっている合図です。
音を出せない場所では字幕で
満員電車で声が聞き取りにくいとき、子どもの寝かしつけ中など、音を出せない場面もあります。スタディング宅建士講座には2025年4月からAI字幕が付き、音を出さずに講義を見られるようになりました(公式のお知らせより)。
耳だけで覚えやすい科目・向かない科目
科目によって、耳学の向き不向きがあります。

| 科目 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 宅建業法 | ◯ | 「何日以内」「誰に届ける」の数字と手続きが多い |
| 法令上の制限 | ◯ | 面積や許可権者など、くり返し聞くと残る |
| 税・その他 | △ | 税率の数字はいいが、計算は画面で |
| 権利関係 | △ | AとBとCの関係は、図を見ないと追いにくい |
数字と手続きを覚える科目は、宅建業法の図解PDFのような1枚の表と組み合わせると、耳で聞いた数字を目で確かめられます。
耳学でつまずきやすいところ
聞いた日の夜に、同じ範囲の問題を解いて確かめないと、点にはつながりません。
ほかにも、やってみて困ったことがあります。
- 有線イヤホンのコードが引っかかる:満員電車でコードが抜けたり、家事中にスマホが引っ張られて講義が止まったりしました
- ギガが減る:動画講義を外で毎日流すと、通信量がかなりかさみます。私はスタディング+普段使いで毎月100ギガを超えていました
- 眠くなる:疲れている帰りの電車では、気づくと同じ講義が終わっていることも。疲れている日は、短い講義を1本だけと決めておくと続けやすいです
イヤホンは1,000〜2,000円台で十分
ワイヤレスイヤホンなら、スマホをポケットやテーブルに置いたまま動けます。音楽を楽しむわけではないので、講義の声が聞き取れれば1,000〜2,000円台のもので十分です。
回線とイヤホンの選び方は、楽天モバイルとイヤホンの記事にまとめています。
\ イヤホン1つで始められる勉強法 /
スタディング宅建士講座の公式サイトへよくある質問
耳学だけで合格できますか?
耳学だけでは難しいです。宅建は4択の問題で点を取る試験なので、聞いた内容を問題で使えるかどうかの確認が欠かせません。耳学は講義の時間を机の外に出すための方法で、問題演習の代わりにはなりません。
市販のテキストでも耳学はできますか?
テキストだけだと聞く素材がないので、講義の音声がある教材のほうが始めやすいです。スタディング宅建士講座は講義が「ビデオ・音声」で用意されているので、そのまま耳学に使えます。
講義の音声はダウンロードできますか?
音声講座のダウンロードはパソコンから行えます。スマホのSTUDYingアプリでは、Wi-Fiのある場所で動画講座をダウンロードしておくと、通信なしで再生できます。
何倍速がいいですか?
慣れるまでは等速〜1.25倍、慣れたら1.5倍がおすすめです。私は通勤中は1.5倍速で聞いていました。2倍以上は、一度理解した講義の聞き直しに向いています。
まとめ:机の時間は問題に、講義は耳で
■ この記事のおさらい
- 耳学は、通勤・家事など机の外の時間に講義を聞く勉強法
- 1回目は画面で図をつかみ、2回目以降を耳で聞き直す
- 宅建業法・法令上の制限は耳学と相性がいい。権利関係は図を見てから
- 聞いた日に同じ範囲の問題を解くところまでがセット
- イヤホンはワイヤレスなら1,000〜2,000円台で十分
私は机に向かえる時間がほとんどないまま勉強を始めましたが、電車と台所を勉強場所にしたことで、平日3〜4時間を続けられました。忙しくて時間がないと感じている方ほど、まずは明日の通勤で講義を1本聞いてみてください。
社会人の1日の時間の組み方は宅建の勉強スケジュールの記事に、耳学をどの時期にどれだけ入れたかは開始から本試験までの勉強の流れに書いています。
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